初見『劇場版 鬼滅の刃』煉獄杏寿郎編を観て秘かに思ったこと

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まあ、ここまで話題になり社会現象化してしまえば、素人アニオタレベルのも私でも見に行かざる負えないんですよ。先日もヴァイオレット・エヴァーガーデンの素晴らしさを拙い文章で記事にしましたのでそれを後程読んでいただくとして、立て続けにアニメ系の映画が話題になったので、個人的には嬉しいのですが、ちょっと嫌な予感はしていましたので、実際に観た感想を公平に総評したいと思います。

あくまでも公平冷静に評価します。好き嫌いやちょっと見ただけの総評ではない事だけはここで話しておきますね。

諄いですが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンは素晴らしい映画でした。アニメもさることながら、劇場版はアニメ版の数十倍の素晴らしさはあったと思います。

で、今回の記事主題にもある『劇場版 鬼滅の刃』ですが、なんとも評判が非常に高いのが何か逆に良くないです。特に素人アニオタレベルにとってみると、事前の評価は逆に働くものです。先入観ではないんですが、素人でもアニオタかじりであれば、前準備を色々するんです。ただ単に観に行くって感じではなく、事前の評価やSNS情報、周りの評価、そして再度アニメ版や漫画版を見直して、満を持して観に行くんです。

教習所の最終試験の実技の教官ですよ。別に落とそうとしているわけではないんです。嫌いでもないんですよ、生徒のことが。でも、使命というか、最低限の社会ルールの門番というか、いろいろなプライドがあるんです。他の先生や生徒ともバランスも考えます、当然。そんな思いで今回鬼滅の刃を観に行った訳です。

※ネタバレが少しありますので嫌な方は見ないで下さい。

良いと思ったところ

煉獄杏寿郎(キャラ設定、キャラ画、技、しゃべり方等)

戦闘シーン全般

戦闘・格闘時の音響

以上(のみ)

はいっ、これだけですね。

間違わないでください。鬼滅の刃の総評をしているわけではないんです。今回の劇場版 鬼滅の刃 煉獄杏寿郎編の総評です。

もう明らかにTVやマスコミ、芸能人番組、SNSの現代風の事情によって持ち上げられてしまった感のある嘘の人気かな?そう思わざる負えないですね。内容が置いてけぼりになってますね。そして評価が漫画版やアニメ版とごっちゃごっちゃになってます。

まあ個人的に鬼滅の刃自体がなぜここまで人気になっているのかもわかりません。ごくありふれたストーリーだし、似たような漫画やアニメは過去に山ほどあったと思いますよ。ストーリーも敵味方分かれた、団体戦方式で最後のラスボスも明確にいるタイプ。ストーリーも基本的に敵を倒しつつ味方を守り家族を救う的な、、、これもよくありますね。

戦闘も刀を主とした戦闘で鬼とゾンビですよね。転生異世界や魔法タイプではないが実際にありそうな時代設定のややリアルな時代設定もの。非現実的な技ではなく、なんとなく日本人には身近なそして使えそうと思わせる技の数々。どこを見ても今までありましたよね(笑)。

ポイントは禰豆子だと個人的に確信してます。鬼化したが敵陣へ行かず兄の横にいる設定にしたことで単に鬼対人間の構図にしなかったのがポイントではないかと、、、、まあ分かりませんけど。

そんなよく分からない評価の中で、劇場版は評価だけ独り歩きしてしまったということでしょう。感動で泣くって声がありましたが、一応アニメ版漫画版に目を通している小姓としては、煉獄杏寿郎が死ぬところで泣きが入るんだろうなとの予想はありました。でもね、ここまで爺化してくると泣く材料というか泣ける条件は、自分の体験に照らし合わせた体験型の思い泣きになるんですよ。なのでこの手の話の中で煉獄杏寿郎が死ぬ寸前の感動秘話では、泣く事はできませんでした。まあこれで泣けるのは子供か感情移入がしやすい心に隙間が存在している感動屋さんしかないでしょう。

勿論、悪いって話ではありませんよ。単に泣ける場面はなかったという事です。

お前は何見ても泣かないんだよな(怒)

ってな声が聞こえてきそうですが、因みに先日観に行きました『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ではマスクが涙でびちょびちょになり、危うく嗚咽しそうになりましたよ。先日アマゾンプライムで久しぶりに観た何度観たかわからない『グリーンマイル』では家で嗚咽しました。

まあ、そういう事です。

『ストーリーに感動した』『家族愛に感動』って感想があるようですが、これは劇場版しか見ていない人で最近の良くできたアニメを観ていない層からの感想でしょう。この劇場版に限って言えば、ストーリーもなにもないですよ。家族愛なんてのは本当に薄っぺらい物語説明しかないです。アニメ版や漫画版の全編を通した総評という事なら、分かる気もしますが、劇場版ではそんな感動的な深い話は無いに等しいですよ。

ストーリーなんて全くなかったですよ。内容の薄い、描写が貧弱な敵の中ボスがカッコ悪い攻撃で攻めてきます。本当に設定がごみと言わざる負えない敵設定です。敵自体はそれ程不細工ではないのに、いきなり機関車と同化するなんてくだらないSFアニメの設定と化して挙句の果てに、触手のみの攻撃。雑魚過ぎる。戦闘時間とするとこの後のかっこいい戦闘になる今回のラスボス戦闘と時間はどっこいどっこい。何故こんな時間配分になるのか?炭治郎と伊之助の戦闘を無理やり作りたかったのは分かるが、こんな雑魚戦闘の設定は本当に興ざめした。どこかのエロアニメのエロ戦闘と変わらないよ。

煉獄杏寿郎は素晴らしいキャラ設定だ

最後の煉獄杏寿郎とラスボスとのかっこいい戦闘があったので、雑魚戦闘のことは忘れることもできるが、であればもっと煉獄杏寿郎の時間を多くしてほしかった。あの戦闘は最近のアニメの戦闘シーンの中でも結構上位に入れても文句は言わないんじゃないか?と思える戦闘シーンだ(音響も含めてね)。炎炎の消防隊の戦闘(音響も含めて)もかっこいいけどね。

兎に角、折角良いキャラの煉獄杏寿郎をこの1話で消滅させるのなら、この記事の表題にも書いたが煉獄杏寿郎編くらいの思いで煉獄杏寿郎中心にストーリーを進めてもよかったんじゃないかと感じずにはいられない。それほど炭治郎とその仲間たちのストーリーは意味をなしていなかった。魅力の一つになっていなかったと感じる。

勿論、これは漫画やアニメを知っているからという意見であることは間違いないし、劇場版が初見なんて方にとっては、これでいいんだろう。であれば、この行き過ぎた評価はやめていただきたい。

所詮、ドラゴンボール劇場版的な映画なのに、何か今までのアニメの枠を超えてるかのような評価があふれていることに嫌悪感すら覚える。

何も考えずに観れる、年齢幅が広いスカッと爽快映画という枠組みの中の作品という評価であれば、そうだね、まあ良い映画だね。で済むんだが、昨今のビジュアル美やストーリーの奥深さ、現実とリンクした社会的問題との対話、などなどアニメが次のステージへ進んでいる中で作られている数々の作品よりも遥か上に行っているかのような総評をTV等々で叫んでいる様を見ていると、もっと冷静な評価を声高らかに叫んでほしいと思わずにはいられない。

もっと貴重で素晴らしいアニメ映画は沢山あります。そういった作品にも是非に触れていただいて冷静な評価をしていただきたい。そんな思いもあって記事にしてみましたけど、、、怒られそうだねWWW

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