ぱち組+ウェザリングの過去機体ゲルググJをリメイクAND再塗装で蘇らせましたので、Theガンプラの楽しさをご紹介します。
- リメイクの注意点
- リメイクしにくいガンプラ
- 塗装には十分注意
- 壊れ、割れ、折れ、の時はどうする?
- 初心者ガンプラーでもここまでできますよ
ガンプラは何が凄いかって、1000円前後しかしないプラモデルなのにリメイクや再塗装で2回は最低遊べてしまうところにあるんですよね。
そこで初心者ガンプラーとしては、練習も兼ねてリメイクする際に注意する点がありますのでご紹介します。
ガンプラ歴0年。っていうかまともに制作したのは40年ほど前ですかね(笑)。SNS、ブログ、サイトでなんとか5桁を稼ぎ出しガンプラ購入資金は稼げているアングラ界隈の永住人です。
最近のガンプラは、ぱち組と言われる作り方でもかなりの完成度があります。エントリーグレードと呼ばれるガンプラはニッパーすら必要とせず、慣れている人なら15分もあれば組みあがってしまうほどです。
特に初心者は、全塗装までして組んでいる人ばかりではなく、ぱち組やウェザリングのみ、所謂塗装しないガンプラ製作をしている方も少なくないと思います。
初めはそんなものですよね。
そう言った過去作を経て、少しずつガンプラが完成して机や棚に並び始めるんですが、機体が多くなると押し入れや箱の中へ追いやられてしまうのも、ガンプラあるあるでしょう!
そこでお勧めなのが、ガンプラの「リメイク」です。
この記事は、そのリメイクについての解説と注意点を解説しますので是非ご参考にしてください。
※あくまでもガンプラ初心者に送る記事です。過去記事はこちらをご覧くださいね。👇👇👇
※アッガイも含めたパチ組ガンプラMS(モビルスーツ)達は、リメイクで進化を遂げていますので本記事をご覧ください!!
今回は、初心者おすすめガンプラのリメイクなので既に作ってしまった方も参考になるかと思います。3分で読み終えることができますので是非お読みください。
初心者ガンプラーの大好きリメイク】リメイクに向き不向きがある
ガンプラのリメイクには向き不向きがあります。
機体がどうのこうのではありません。
既に完成しているガンプラの制作方法や制作過程の問題です。
少し説明します。
「ステッカーやデカールが貼られている~」は、イメージでお分かりになると思います。剥がし跡、破れ跡が残ったりとなかなか面倒で手間がかかる割にうまくいかないことが多いです。
「パテや繋ぎ目消し~」は、これは「接着剤使用~」と同じでバラすことが困難で、場合よっては割れたり折れたりが頻繁に出ます。また接着剤はプラスティックを溶かす習性があるので、バラしても上手く組みたたない事が考えられます。
「水性塗料で塗装済~」は、組み上げた後、傷や修正場所を隠すために再塗装するのがリメイクの目的の一つですが、その塗装が出来ない事が挙げられます。これについては詳しく後述します。
では、リメイクに向いているガンプラは?
最近ガンプラが入手しにくいという事からも、中古店で安く完成品を買ってくる方もいるとか。そういった場合は、特に注意して制作過程の状況を注視する必要がありますね。
そういった事もあり、最もリメイクに適したガンプラは、自分でガンプラを作り始めた辺りの、とりあえず組んでみよう位のレベルの時のぱち組ガンプラだと思います。
直し甲斐もあるし、現在のレベルアップも図ることが出来ますしね。
初心者ガンプラーの大好きリメイク】用意するモノ
リメイク用ガンプラ ゲルググJ ぱち組+ウェザリング
今回は、6~7年前に子供がぱち組をした後、半年前にウェザリング+トップコート処理したHGゲルググJを題材にしてリメイク(全塗装あり)していきます。
プラモデル用油性スプレー塗料 By GSIクレオス and Tamiya
ポイントは、油性塗料(エナメル塗料、ラッカー塗料)という所です。
水性でのリメイクはお勧めしませんので気を付けてください。
塗料には、大きく分けて水性と油性があります。
水と耐久性に対する分け方は一般的な知識でいいのですが、ガンプラにおいては重ね塗りが出来るかどうかの相性にあります。
水性塗料の特性として、塗料を水で洗ったり、水で薄めたりして使用できる塗料です。洗浄や希釈で水が使用できるので気軽に使えるぶん、耐溶剤性が殆ど無いので、他のエナメル塗料、ラッカー塗料、を上から塗ることは出来ません。
逆に、下地が、油性塗料(エナメル塗料、ラッカー塗料)の場合は、水性塗料を上から塗っても下地を侵すことがないので問題なく使用することが出来ます。これこそがリメイクの際に必要な事なのです。
リメイクに不向きなガンプラの個所で説明した水性塗料で塗装されているガンプラはリメイクに向かないというのはこういう事です。
また水性塗料の上に水性塗料を塗るのも相性が悪いので、水性塗料が塗られている完成品のガンプラはリメイクに向かないというか再塗装できないという事なのです。
この辺りは注意が必要ですよね!
ガンプラ用汎用デカール各種とマークセッター
デカールいわゆるステッカー、シールなんですが、リメイク対象の機体がすでにデカール装着済みであるのなら、リメイクはし難いでしょう。
当たり前ですが、再塗装が出来ないわけですからね。
初心者の多くはいきなりデカール張りまくりの機体を製作するというのは考え難いのですが、もしデカールが貼られている機体であればリメイクは避けることをお勧めします。
デカール貼りについては、はっきり言って面白いです。
しかも、明らかに出来栄えが変わりますし、製作が上手くいかなかったガンプラ機体であっても、劇的に格好が良くなることは間違いありません。
確かにセンスも必要な部分もあります。これについては、多くを語るより貼る練習やネットでバンダイの各ガンプラ機体の基本デカール貼りを確認しつつ貼りまくればなんとなくコツが掴めてきます。
300〜700円出せば色々な種類のデカールを入手できます。
ですので、練習あるのみです。ただし、デカール貼りにも注意点があります。
それは剥がれです。
要は、シールなので剥がれる可能性がかなりあると言う事です。
特に紹介しているデカールは水転写デカールと言って水分を含ませることで粘着のりが復活して粘着成分として効果が出るタイプです。
っということは乾くと粘着が弱くなることも想像できます。
そこで水分を含ませて貼り付ける段階で追加の粘着剤を塗る事で、その上からデカールを貼はりつけた際、乾いた後でも剥がれ難くする事ができるのです。軟化and接着剤の追加補助剤といえばいいんですかね。
意外と知らない方もいるのでデカール貼りをする場合、できる限り手元に置いておくことをお薦めします。正直、かなりの期間使えると思います。なくなる量じゃないんですね、って使用量が少ないので無くならないんですよ(笑)。
是非ご購入を!!
綿棒と水(皿)
水転写デカールは、その字の如く水分が必要になります。
水の上に数十秒浮かせる事で台紙からデカール部分が剥がれやすくなります。そこで、剥がれやすくなった状態で綿棒を使ってガンプラ機体に滑るように写してそのまま貼り付け位置を探すようにガンプラ機体上を滑らせて希望位置にセットします。
希望位置にデカールがセットできたら、乾いた綿棒で水分と追加粘着剤を吸い取ればなら固定されます。
後は乾いてしまえば張り付きます。(その際、上記の粘着剤を使用していないと剥がれやすくなるということです。)
ガンプラのグレードにもよりますが、HGガンプラですとデカール自体が小さなモノになり接着部分もかなり細かな場所になるため、メガネやルーペは用意した方が良いと思います。※特におじさん世代は目が死にますよ(笑)
綿棒は100円ショップモノでも良いのですが、ウェザリングマスターやリアルタッチマーカーを使用する際に細かな部分までカバーするために細い綿棒を用意した方が良い場合もあります。
なので高いものでもないのでプラモデルでも使用可能な綿棒をおすすめします。
初心者ガンプラーの大好きリメイク】分解作業
さて分解作業に入りましょう!
リメイクがし易いガンプラの件は上記で説明しましたので準備ができているガンプラは塗装もしていなく、デカールも貼っていない、接着していない機体となっていると思います。
一番危険なのは、無造作に組み合わせている箇所を広げる形で引っ張る行為です。バランスが崩れると必ず中の接続部分が折れるか破壊されます。
ここは精密ドライバーのマイナスドライバーで一旦隙間を作って、ゆっくりゆっくり開いていきましょう。(※こじ開け道具も売られていますので一つ持っておくとよいかも)
それでも割れたり折れたりは必ずありますので、あまり気にしないで下さい。何故なら必殺技「接着剤」があります。
もちろん完全に固定できる訳ではありませんし、可動部なら接着剤でもすぐに折れてしまいます。ですが、リメイクになるのでもはや気にしている場合ではありません。そうなったらもう動かさない様にするしかないのです。
とにかく分解できる限り分解してください。
もしその時バリなどが残っていれば綺麗に修正しておきましょう!!
折角なので分解前よりも精度が上がってうまく作れるように心がけます。
初心者ガンプラーの大好きリメイク】繋ぎ目消し
中級者の扉をたたき始めるガンプラリメイクでは、繋ぎ目消しをするガンプラーもいると思います。
基本的に繋ぎ目消しは塗装後には行えませんので、塗装の前段階で処理をしましょう。
私もまだまだ初級者ですが、練習と技術向上の為繋ぎ目消しは出来る限り行うようにしています。
全てやらないにしても足や肩、腕周り、頭等目立ちそうな部分はTRYしてみます。
特に塗装すると繋ぎ目が消えている場所は非常に満足いく仕上がりになります。技術向上の為に是非繋ぎ目消し処理が出来るようになる事をお勧めします。
初心者ガンプラーの大好きリメイク】塗装
ここからはガンプラ愛、好きさ、テクニックとなります。
前段でも触れましたが、今回の元機体がぱち組だったため、当然油性塗料での塗りとなります。油性塗料なら重ね吹きが出来るため色がのりにくい成形色部分に数度塗りができます。また、色ミスしても何とか塗りなおしも効くので一気に行きます。
筆塗りでもいいんですが、筆塗り用の塗料を持っていなくて、スプレータイプなら5~6本あったので練習も兼ねてこれで塗ります(吹きますかな)。
以前にも試験的に試したんですが、筆塗りに比べて楽です、うまくいきます、下手さが誤魔化せます。なので初心者の方程、スプレーをおすすめします。ただし、室内だと匂いが強烈な点、吹きこぼれが起きやすくこぼれると大変なことになる為、スプレー箱やスプレー部屋でスプレーしてください。
私は、貧乏なので(笑)段ボールを使って、風のない晴天の日を狙って、ベランダで近所迷惑を考えて作業します。
初心者ガンプラーの大好きリメイク】組み立て
組むのは分解した方なら簡単ですね。
本来なら、組み立てる前にデカールを貼るのが中級者以上の人たちらしいのですが、全体を見ないとなかなか綺麗なデカール貼りが出来ない初級者は出来具合、出来栄えを確認するうえでも、まず組みましょう。
リメイクの機体の場合、分解時に何箇所かは接続部位の折れの経験をすると思います。ここでは、ジョイント部分や可動部分の割れや粉砕を経験する事でしょう。
特に、腕周りの差し込み部分は足に比べて小さく繊細の割にポージング等で動かされることが多いので早めに劣化状況が酷くなります。っで分解時や再構築時に症状が出ます。
これはどうしようもありませんので、接着剤を使って固定しまうほかありません。残念ですが、諦めるか同様の機体を使ってリペアするしかないのです。
そういった状況を踏まえて慎重に組み立てましょう。
初心者ガンプラーの大好きリメイク】組みあがり
After Before バーニア追加処理済(改造途中)
一旦組みあがったら完成度具合を確認後、さらに精度を上げてリメイクしていくのです。
今回は、スカートやふくろはぎ裏に隠されているバーニア装置を外に出すと同時にバックパック周辺の改造を施し、オリジナルゲルググJ「遠方支援高機動装備」にしていきます。
見えない所もカッコいいガンプラですが、見えないならかっこ良くも悪くもないのでちゃんと見えるようにしたいって思っただけですけど(笑)。
初心者ガンプラーの大好きリメイク】水転写デカール貼り
組みあがり状態を確認しつつ、デカール位置とデカール種類の選定に進みます。
やみくもに貼っていっても上手くいかないと思いますので、ある程度、種類、色、大きさ、場所を選定していきます。
出来る限り種類があった方が良いと思いますので、数種類のデカールを用意した方が良いと思います。意外と数撃ってもかっこよくなるのでガンガン貼っていっても良いかと思います。
前項でも記載しましたが、癖としてマークセッター(軟化接着剤)を塗ってからデカールを機体に滑らせるように貼っていき、水分をとって定着させてください。その際、綿棒でなるべく空気を抜いてデカール自体に波が出ないようにしっかりと貼り付けてください。
ちなみに、貼るのを失敗したと思ったら慌てず綿棒にたっぷり水分を浸し、可能ならデカール部位にスポイトで水滴を作って浮かせばすぐなら剥がせます。綺麗に浮かせられれば、またマークセッターを塗って貼り直しも可能です。心配しないでくださいね!
初心者ガンプラーの大好きリメイク】リメイク一旦完成
ここまでで一旦完成です。
ここから全体のバランスを見て半光沢かつや消しか好みですが、トップコートを吹いてデカール剥がれ、塗装コーティング、全体の塗装表面均一化の処理をしてください。
トップコートをわざわざ吹く必要も無いのですが、見た目も少しですが変わりますし、つや消しのトップコートを吹けば、マット感がでて軍機っぽくなります。
ただし、私の様にこの後に改造処理等またデカールも追加したい等、弄ることがあることが確定している方は最後の最後にトップコート処理をした方が良いと思います。
まあ個人にお任せします。※注意】トップコートにも水性と油性のスプレーがありますので購入時には注意してください。
ちなみにトップコートや塗料をスプレータイプで使用するときは、周りに塗装が飛ばない処理と塗装を吸い込まない工夫(タミヤ TAMIYA スプレーワーク ペインティングブースII (シングルファン))が必要です。健康的な問題や自然破壊、ご近所迷惑等の問題がありますので下のような道具を考慮した方が良いかも
初心者ガンプラーの大好きリメイク】感想
今回は、今まで多少なりとも作業してきたリメイクでしたが、油性ラッカー塗料スプレーでの塗装リメイクであった事、また後にご紹介する予定でいます、オリジナル改造も含めたリメイクという事で大変時間もかかりましたが、楽しめたガンプラ作品となりました。
アイキャッチにもありますが、ガンプラは1000円前後で3倍楽しめるというのは嘘ではないというほど今回の機体HGゲルググJは2回目のリメイクで完了しましたが、ぱち組➡スミ入れ+ウェザリング、リメイク全塗装+改造(現在進行形)の3回作るという楽しみ方が出来ました。
アッガイ君もリメイクしていますが、その時よりも内容の濃いリメイクだったと思います。
色選別の冥 HGは可動域が凄い
現在ガンプラの入手が非常に困難な状況ではありますが、4個をリメイクしながら楽しめば単純計算で8~12回ほど楽しめる可能性を秘めているのがガンプラだと言えます。(※最初から超ガンプラ製作になると1回で終わってしまいますけどね)
特に初心者の方は、最初の作品はそれほどの完成度にはならないと思うので、過去作に戻って再度リメイクってのも案外楽しいと思いました。
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